日記 – forme http://tonal-harmony.com 手に届く世界観 Thu, 05 Oct 2017 04:51:35 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.7.6 88611096 新垣隆さんのコンサート http://tonal-harmony.com/%e6%96%b0%e5%9e%a3%e9%9a%86%e3%81%95%e3%82%93/ Tue, 24 Jan 2017 02:46:00 +0000 http://tonal-harmony.com/?p=800

音楽を手に届く世界観のひとつとして皆さまにお伝えさせて頂いています。Tonal Harmony代表の水上寿美江です。

今日は、久しぶりのコンサートレポートです。

サントリーホールにて開催された作曲家 新垣隆さんのコンサートにお邪魔しました。

新垣さん…苦手そうなおしゃべりも沢山されていて、全身から今音楽の世界で表現をすることが出来ることの喜びが溢れていました。

プログラムはもちろん全て新垣さんのオリジナルで構成、1曲、1曲、愛おしく思う素晴らしい楽曲でした。

最後に演奏した「交響曲『連祷』−Litany−」は、原爆が投下された広島、長崎、そして3.11の時に起きた福島の原発事故という人々にとって辛い、そして記憶として留め、共有すべき出来事を音楽を通じて表現されている壮大な楽曲でした。私が尊敬する河合弘之弁護士が監督・制作した2014年公開の映画「日本と原発」のテーマ曲のメロディが引用されていて、この楽曲が持つラメントが十分に表現されていました。静と動の表現の中に、希望を感じられるものの、この楽曲の本当の意味は今生きる自分自身の思いによって終焉するのだと。

考え深く、そして美しい音楽に触れる事のできた素晴らしい時間でした。

 

 

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慶應義塾大学日吉キャンパス 図書館でのライブ♫ http://tonal-harmony.com/keio/ Sat, 14 May 2016 02:40:35 +0000 http://tonal-harmony.com/?p=709 コンサート_総合版

 

Tonal Harmonyは慶應義塾大学大学院での研究をもとに設立した会社です。
大学院での研究は、「総合大学で音楽実技教育を」という研究を経て、様々な視点で音楽を奏でる環境を研究してきました。

図書館がライブ会場に!

これまで「図書館では静かに!」が常識として教育されてきましたが、5月は3日間に渡り図書館がライブ会場になります。学内の関係者の尽力による賜物です!
慶應義塾大学!粋なことしますね!
学内(学生&関係者)限定のライブ時間もありますが、一般公開されるライブもございます。
ぜひお出かけください。
 
♫♫♫慶應義塾大学Library Concert in HIYOSHI♫♫♫
〜CLASSIC〜
2016年5月20日(金)
第1部 15:00〜15:30 慶應義塾大学日吉キャンパス 図書館ラウンジ
第2部 17:00〜17:30 慶應義塾大学日吉キャンパス 図書館ラウンジ
出演:本庄篤子(Violin)横山歩(Piano)
〜BLUES〜
 2016年5月23日(月)
第1部 14:00〜14:20 慶應義塾大学日吉キャンパス 図書館ラウンジ
第2部 15:00〜15:45 慶應義塾大学日吉キャンパス 図書館地下1FAVホール(学内限定)
出演:ichiro(Guitar&Vocal) 土田晴信(Organ&Piano) 水上寿美江(Violin)
〜JAZZ〜
2016年5月24日(火)
第1部 13:30〜14:00 慶應義塾大学日吉キャンパス 図書館ラウンジ
第2部 17:00〜17:50 慶應義塾大学日吉キャンパス 図書館地下1FAVホール(学内限定)
出演:井上智(Guitar) 金子健(Bass) 
3日間ともに予約不要・入場無料
会場住所:横浜市港北区日吉4-1-1 慶應義塾大学日吉キャンパス

 

 

 

 

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formeのはじまり〜慶應義塾大学大学院での研究〜 http://tonal-harmony.com/%e6%85%b6%e6%87%89%e7%be%a9%e5%a1%be%e5%a4%a7%e5%ad%a6%e5%a4%a7%e5%ad%a6%e9%99%a2%e8%ac%9b%e5%b8%abichiro/ Mon, 05 Oct 2015 14:22:25 +0000 http://tonal-harmony.com/?p=694 8L9A9280

音楽を手に届く世界観のひとつとして皆さまにお伝えさせて頂いています♬ Tonal Harmony代表の水上寿美江です。

Tonal Harmonyは、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科で行なってきたOIKOS音楽プロジェクトの研究の一部をスピンアウトし設立しました。

研究目的は、総合大学が研究対象として音楽と社会のあり方を基本から考えなおすこと・・・音楽専門家の活動場所として「人々が生活する場所」を想定し研究を行なっていくことでした。

「生活の中に音楽を取り戻し、人を育て、場所を作り、心豊かな時を過ごす」

そんな考えから始まりました。

Tonal Harmonyで提供している「forme」もその研究の一環から生まれたコンセプトです。

そして、研究のなかで「人を育てる」観点から生まれた「総合大学に音楽教育を」というテーマは、音楽教育によってクリエイティビティを体系的に学ぶ環境を整え、音楽実技カリキュラムをつくること。研究の第一歩として立ち上げた「総合大学に音楽教育を」では、2012年よりCLASSIC・JAZZの研究授業を開催し、現在正式な授業とするべく準備を進めています。

そして、はじめの研究から3年が経つ2015年10月、これまで開講することが出来なかった「POPS&ROCK」の授業を開講することとなりました。

慶應義塾大学大学院(KMD) OIKOS MUSIC PROJECT主催POPS&ROCK 研究授業 開講!

講師の人選は3年かかったといっても過言ではありません。熱い、熱いアーティストichiro氏との出会いにより、POPS&ROCKの研究授業は動き出しました。

そして、いよいよ学生の募集開始!
定員は10名。ですが、参加楽器の状況でごく少数で募集を終了する可能性もあります。

詳細情報

10/22(Thu)@ 慶應義塾大学日吉キャンパス 協生館3F KMD STUDIO
Start 19:00
参加条件:楽器持参が条件になります。参加の楽器の種類は問いません。楽器持参の不可能な場合はお問い合わせください。※ 見学のみは受付いたしません
お問い合わせ&お申し込み方法:sumiemizukami@kmd.keio.ac.jp宛へ、氏名・学部・学年・サークル名(所属している場合)・メールアドレス・演奏楽器・演奏歴を記載の上お送りください。
その他ご不明な点は問い合わせください。

講師:ichiro氏より

「Bluesとは心の表現であり、間違いも無い、自由な心の表現こそがBluesです。社会にも会社にも、そして生きる上でも通じる理論です。言動も行動も原動は全ての事に心して向かう、そして挑む この継続して繰り返すことで自分の明日が決まると考えています。待つのではなく、踏み込むことで、自分の一生を彩ることができます。この表現こそBluesが特化している大切な所です。音楽、ギター、声を通じて以上のことを伝えます。(by ichiro)」

http://www.ichiro-net.com/showsotherworks.html

詳しいことは是非お問い合わせください。
こちらのメールでも承ります。info@tonal-harmony.com

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15名様限定の特別なパーティー http://tonal-harmony.com/%e7%89%b9%e5%88%a5%e3%81%aa%e3%83%91%e3%83%bc%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%bc/ Tue, 28 Jul 2015 08:04:13 +0000 http://tonal-harmony.com/?p=657 11745596_852403501515197_6612377869634138393_n

音楽を手に届く世界観のひとつとして皆さまにお伝えさせて頂いています♬ Tonal Harmony代表の水上寿美江です。

女優三輪ひとみさんが経営するBonnno eau~3周年Party~

先日、女優三輪ひとみさんが経営するBonnno eau~3周年Party~の音楽のプロデュースをさせていただきました。

三輪さんの心のこもったおもてなしがたくさんの素晴らしいPartyでお料理も三輪さんが担当。

食材は三輪さんのご両親様が無農薬で育てた自然派のお野菜たちと、このお店との出会いのきっかけとなった、映画「捨てがたき人々」の舞台、五島の食材を使ったお料理の数々、演奏で伺った私たちもしっかり頂いてしまいました。ありがとうございました!本当に美味しかったです!

ワインは「煩悩〜実験室〜」でワイン講座をご担当されているソムリエ駿河穣氏のセレクトでお料理との相性も素晴らしくいらしていただいたお客様には大変な評判の様子でした。

演奏場所のセッティング

今回の演奏は人気ピアニスト永田ジョージ氏と私…15名限定で開催されたPartyでは、2人が演奏する場所を確保するために幾度とセッティングを変更し時間ギリギリまで考えました。

演奏を聴く場所をなるべく安定した場所、そしてお客様からは遠い存在にならないよう等など、コンサートホールなどで演奏するときには気にしなくてもいいこと。でも、Partyの演奏では最後まで考えて演奏場所をチェック。

お客様から近い場所で、クオリティの高い演奏を聴いて頂き、音楽を「手に届く世界観」としてお伝えさせて頂くのに妥協なく…よい場所を見つけ演奏開始しました。

超人気ピアニスト永田ジョージ

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個人的な好みでもありますが、音楽には色気が必要、と…。

永田ジョージのピアノの音色には、彼が今まで過ごし見てきた美しい景色や人との想い、そして内から溢れる色気があります。素晴らしい音楽性を兼ね備えた永田ジョージとの共演の時間は至福の時間でありこの上ない幸せを感じる時間でした。

そして、三輪さんのお父上はこれまで数々のミュージシャンとの共演をしてきたプロのサックス奏者!もちろん、演奏していただきました。ソロでの演奏、永田ジョージとのセッションは圧巻の演奏。会場中に響くサックスの音色は温かく、娘であるひとみさんのお祝いに何輪もの華を添えていました。

ジョージとパパ

Partyの演奏とは

Tonal Harmonyでは、音楽を「手に届く世界観」としてお伝えしたく様々な場所で演奏をする機会を頂いています。

Partyでの演奏は、主がどこにあるのか、会話の妨げにならないのか、お客様のお酒を飲む手を止めない、そしてお客様と一体化して心から音楽を楽しんでもらえているのか、などなどその場に応じて考え演奏をさせていただきます。

オーナーの三輪ひとみさんからは「ここでも(素晴らしいお店です)こんなに音楽が楽しめるなんて思いもしなかった!本当に贅沢な時間で幸せでした!」と感想を頂き、この日もホッとした気持ちで演奏を終えることができました。

今回のPartyの主役、三輪ひとみさんオーナーのBonne eauでは「実験室(マーケティング講座、ソムリエによるワイン講座、カレーの会などなど)」のイベントを開催しています。これから音楽実験室(仮名)として色々ご一緒させていただくことになりました。

今後、またお知らせさせていただきます。

 

Bonne eauは予約制のBARです。大人の時間が流れる異空間を体感しにお出かけください。

Bonne eau
http://www.bonne-eau.net

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平和への願いを込めて〜津波ヴァイオリンを弾く〜 http://tonal-harmony.com/%e5%ae%ae%e6%b2%a2%e8%b3%a2%e6%b2%bb%e3%81%a8%e6%b4%a5%e6%b3%a2%e3%83%b4%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%82%aa%e3%83%aa%e3%83%b3/ Sun, 05 Jul 2015 15:37:44 +0000 http://tonal-harmony.com/?p=648  

 

 

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Tonal Harmony代表の水上寿美江です。想いをもっていると「その機会」に奇跡的に出会える、そんなことを感じています。

「テラコヤ」と「ホームステイ」平和への願いを込めて

さまざまな出会いを経て、8月8日に横浜妙深寺で開催される「テラコヤスティ」で演奏をさせていただきます。

横浜妙深寺のご住職 長松清潤様の願いを形に〜平和の祈りを込めて「生きた仏教」「生きたお寺」を皆さまにお伝えするため、戦後70周年の法要、宮沢賢治の世界感などさまざまなプログラムを企画されています。

 

「津波ヴァイオリン」への想い

私が当日演奏する楽器は、普段使用している楽器ではなく「津波ヴァイオリン」。東日本大震災で津波被害をうけ、流木となった木材を使用し中澤宗幸氏が作成したヴァイオリンを演奏させていただきます。

数年前、津波ヴァイオリンを知ってから、ご縁をいただけるならば演奏させていただきたいと願っていたヴァイオリンです。

そんなことを思っていたら、中澤さんにお目にかかる機会があり、いつも優しく穏やかにヴァイオリンのお話をしてくださる素晴らしい方です。

想い続けることの大切さ

「いつか演奏してみたい」と思っていた津波ヴァイオリン。いつか身を置き感じてみたいと思った宮沢賢治の世界。そして、私がこの世に生を受けた8月8日。
この日に演奏させて頂くことへの感謝の気持ちを持ち続け当日を迎えたいと思います。

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女優三輪ひとみさんの素敵なお店 http://tonal-harmony.com/%e4%b8%89%e8%bc%aa%e3%81%b2%e3%81%a8%e3%81%bf%e3%81%95%e3%82%93/ Sun, 14 Jun 2015 20:03:50 +0000 http://tonal-harmony.com/?p=637 スクリーンショット 2015-06-15 3.33.16

音楽を手に届く世界観のひとつとして皆さまにお伝えさせて頂いています♬ Tonal Harmony代表の水上寿美江です。今日は、formeをご提供させていただく「場所のオーナー」のご紹介です。

女優三輪ひとみさんの素敵なお店〜煩悩〜

赤坂駅から徒歩4分ほどのところに隠れ家的BARがあります。

扉を開けると、まぁ!美しい女性が!

実はこちらのBARは、女優 三輪ひとみさんが経営されているBonnno eauです。

数年前、はじめてこちらのお店を訪ねたきっかけは、弊社の取締役でもある放送作家 秋山命の紹介でした。秋山が脚本を手がけた映画「捨てがたき人々」の主演女優であった三輪ひとみさんにどうしてもお会いしたくおじゃまを致しました。

三輪さんの第一印象…とにかく美しい方で見惚れてしまいました。

映画のお話、そしてワインのお話、そして店名にもなっているー煩悩ーとは…などなど。三輪ひとみさんの知的なお話の虜になりました。

煩悩あれば菩提あり

オーナーメッセージ:「ここに集うお客様とご縁が生まれることを楽しみに、おいしいお酒とささやかな手料理でお待ちしております。」

お料理も三輪さんが手がけます。なんともパーフェクトな女性です。

こちらのお店でいただけるお酒も素晴らしい。

先日おじゃました際は、津嘉山酒造の幻の泡盛をいただきました。凄く美味しい!

 

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津嘉山酒造の幻の泡盛
http://www.clubco.tv/item/15_U41001.html

スタンダードなお酒から珍しいお酒まで、そして美味しい世界のビールの種類も充実しています。

来月からイベント開催のお手伝い

formeがイベント開催するにあたり大切にしていることは「手に届く世界観」を皆さまにお伝えさせて頂くことです。場所に、そして開催されるパーティにマッチする音楽を選曲し、演奏家をマッチングし、音楽体験をストーリーとして創り、これまでに味わったことのない音楽での感動をお届けしています。

これまでもBonne eauで開催されていた「実験室(マーケティング講座、ソムリエによるワイン講座、カレーの会などなど)」のひとつとして、来月からイベントなど色々ご一緒させていただくことになりました。

まず第一弾として、記念すべき日のパーティをご一緒させていただきます。詳細をどうぞお楽しみにしていてください。

Bonne eauは予約制のBARです。大人の時間が流れる異空間を体感しにお出かけください。

Bonne eau
http://www.bonne-eau.net

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作詞家 吉元由美さんの著書『こころ歳時記』を読んで〜四季を感じる美しき時間の過ごし方〜私達は二つの時間を過ごしている〜 http://tonal-harmony.com/%e4%bd%9c%e8%a9%9e%e5%ae%b6-%e5%90%89%e5%85%83%e7%94%b1%e7%be%8e%e3%81%95%e3%82%93/ Fri, 22 May 2015 02:01:20 +0000 http://tonal-harmony.com/?p=612 FullSizeRender-5

Tonal Harmonyの水上寿美江です。音楽を『手に届く世界観』としてお伝えしています。

私が歌(コーラス)を習いはじめて数ヶ月。歌には歌詞があり、その表現方法と呼吸法を学ぶことはさまざまな身体的訓練につながる有意義な時間です。メロディに言葉をのせるって本当に難しい…言葉の持つ性格を音で表現していくような感じ。美しい言葉、悲しい言葉など。会話でも言葉の選び方を間違え、大切な人に自分の想いと違う想いを伝えてしまうようことがあるように、歌い方で自分の意図しない表現になってしまったり…本当に難しい表現方法だと思います。

メロディに歌詞(言葉)を寄り添わせるプロである作詞家のお仕事の難しさも…作詞家の美しい言葉の表現に尊敬の気持ちを持たずにいられません。歌を通じて言葉の大切さや美しさを考える日々です。

今日は、私が習うコーラスの会でご一緒させて頂いている作詞家 吉元由美さんの著書から、時間と言葉についてお話をさせていただきます。

吉元由美さんは、平原綾香さんが歌った「Jupiter」の作詞家です。

由美さんが書かれた『こころ歳時記』は、四季のある美しいこの日本に生きる幸せを、日本古来の行事を通して知ることであらためて味わうことのできる著書です。

日本の美しい世界観が集約されています。

由美さんは、自然に生かされている人間の祈りや自然からの学びの知恵は、現在生きる私達に行事として、祭りごととして伝えられてきており、今ではイベント的になっている「お正月」「節分」「ひな祭り」などの深い意味を知ることで『神事』であることを知ることができると、とても美しい言葉で綴られています。

 

「私たちはふたつの時間を生きていると言います。ひとつは、生まれてから死ぬまでの直線的な時間。そしてもうひとつは、春夏秋冬と毎年繰り返されるサイクルの時間です。直線的な時間とサイクルの時間。私達はサイクルの時間の中で、直線的な時間を生きているのです。そしてもうひとつ言うなら、直線的な時間を終えた私たちの魂は、直線もサイクルも超えた永遠という時間の中で生き続けるのかもしれません(『こころ歳時記』まえがきより)」

 

由美さんは、時の流れとともに日本古来より伝わる『神事』には、祈りがありその都度生かされている命を喜ぶことでもあり、日本を大切にし、日本語を大切にすることは、私たちのなかに流れている、忘れていた豊かさを取り戻すことでもあるのだと。

この美しき日本古来の行事と暮らしを綴った著書。この本を読んでから美しい日本に生きる幸せを感じずにはいられません。

先日、北原 照久氏&吉元由美さんのトークセッションにおじゃましました。その時、由美さんがコーラスをはじめた理由のひとつを話してくださっていました。

「人は言葉によって潰されることがあるの。私は小学生のころ音楽のテストで一緒に歌った少年の声が本当に素晴らしく圧倒されて歌を歌うことができなかったのね。そのときの先生に理由も聞かれず怒られて…それ以来、絶対に人前で歌は歌わないと心に決めてしまったの。でも、今になって歌を習い始めて本当に楽しい。今、自分が発している声は自分の声じゃない、自分の耳で聴いている自分の声は本当の声じゃない。レッスンを受けて私は自分の本当の声を聴きたいの。」

(え?!耳で聴く自分の声が自分の声じゃないことは…何となく…でも!自分が発している声が自分の声じゃない?!次回のブログではこのあたりのお話もしていきたいと思います。)

由美さんが綴る美しい言葉『こころ歳時記』何度も読みたくなる言葉の数々です。

 

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お誕生日会で生演奏を! http://tonal-harmony.com/%e3%81%8a%e8%aa%95%e7%94%9f%e6%97%a5%e4%bc%9a%e3%81%a7%e7%94%9f%e6%bc%94%e5%a5%8f%e3%82%92%ef%bc%81/ Sat, 16 May 2015 01:22:42 +0000 http://tonal-harmony.com/?p=606 スクリーンショット 2015-05-16 9.32.37

 

Tonal Harmonyの水上寿美江です。先日、日経オンラインで取材して頂いた記事は「クラシック生演奏の出前始めました」の見出しでした。

まさに!「クラシック生演奏の出前始めました」

「居酒屋のオーナーのお誕生日で演奏をしていただけませんか?」とご依頼を頂き、相模大野駅南口近くにある「居酒屋花門」で30名程のお客様とご一緒にお祝いをさせて頂きました。

メールには、「居酒屋なんです」「音楽分からないお客ばかりなんです」「お酒飲んでしまっています」「日程が迫っていて申し訳ないです」などなど、依頼主様がさまざまなことを気になされていました。

クラシックの生演奏を呼びたい!と思ってもなかなか実現に至らないのが現実なんだと、やりとりの中で実感しました。

私は音楽の仕事に携わっているので、もちろん演奏家へのアクセスができます。でも、音楽に携わっていらっしゃらない方は…沢山のことを気にされて、結局は断念してしまう…そんなことが沢山起きているのではと思う瞬間でした。

 

「居酒屋 花門」でのクラシック演奏

お店の暖簾は本当に‥本当に普通の居酒屋‥。が!しかし、美味しいタイ料理が頂けるタイ居酒屋でした。

満席のお客様と笑顔の素敵なタイの方々。そして主役のオーナー。店内にはオーナーのお誕生日をお祝いする沢山のバラのお花も飾られていました。

クラシックの定番曲、映画音楽などを中心としたプログラムは、お客様のお好みを依頼主様から伺い、セットさせていただきました。

ノリのよい抜群の演奏をするヴァイオリニストのパフォーマンスに、演奏中は手拍子がはじまり、なかには「この曲好き」と声をかけてください涙ぐむ方や、指揮をする方などなど。♬ワイワイ♬

大盛り上がりのコンサートとなりました。微笑みの国タイから来日したタイの方々、相模大野の地元の方、国境も言語も違うけど音楽で感じる想いはきっと同じ。

音楽は世界の共通言語なんだと、しみじみと感じました。

クラシック音楽を『手に届く世界観』として、音楽を愛するすべての方に届けたい、そう願い活動している弊社にとって、「お誕生日で演奏をしてくれませんか?」と問い合わせをしてくださった依頼主様に心から感謝いたします。

お祝いをご一緒にさせて頂き素敵な時間となりました。

 

 

 

 

 

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感動への階段〜20世紀最後の巨匠 ヴァイオリニスト イヴリー・ギトリスと日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートにお邪魔しました〜 http://tonal-harmony.com/20%e4%b8%96%e7%b4%80%e6%9c%80%e5%be%8c%e3%81%ae%e5%b7%a8%e5%8c%a0/ Mon, 04 May 2015 22:05:12 +0000 http://tonal-harmony.com/?p=596 FullSizeRender_1

株式会社Tonal Harmony代表の水上寿美江です。今日は先日訪問したコンサートについてお話いたします。

 音楽って本当に「音」「楽」なんだと感じる瞬間

音楽って本当に「音」「楽」なんだと感じる瞬間〜私はそんな一瞬を求めて何度も何度もコンサートに足を運ぶのかもしれません。

20世紀最後の巨匠といわれるヴァイオリニスト イヴリー・ギトリスと日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートに伺いました。

プログラムは

J・Sバッハ作曲 G線上のアリア

J・Sバッハ作曲 2つのヴァイオリンのためのコンチェルト ニ短調 BWV1042

マスネ作曲 タイスの瞑想曲

サン=サーンス作曲 ハバネラ

J・Sバッハ作曲 ヴァイオリンコンチェルト 第2番 ホ長調 BWV1042

 

タイスの瞑想曲は幾度と自分自身も演奏したことがある曲であり、たくさんの素晴らしい音楽家の演奏を聴いた曲です。しかし、ギトリス氏のタイスの瞑想曲…聴いたことのないはじめて知ったような曲…後にも先にもタイスの瞑想曲でこんな思いをすることはないのだろうと、本当に驚きの演奏でした。

そして、プログラムが前後しましたが、1部で演奏した《2つのヴァイオリンのためのコンチェルト》は、ギトリス氏と日本フィルハーモニー交響楽団ソロコンサートマスターでありギトリス氏の愛弟子である木野雅之氏が共演。木野さん、本当に素晴らしい。ギトリス氏が素晴らしいのはもちろん。でも木野さんの優しい、相手を包み込むような演奏に涙…

「あ、先生そうなんですね?ではこんな感じではどうですか?」「いいね〜」という会話が聞こえてくるようで、お二人の素敵な会話を、そっとコンサートホールで聴かせて頂いたような感覚になりました。

言葉を持たない楽器の演奏から「会話」が聞こえてくる感じたことのないような初めての感覚…と思っていたところ、いえいえ!感じたことがありました!!

音で記憶する

演奏を聴きながら同じような感覚を感じた記憶を辿りました。

20年前、ヴァイオリニスト ルッジェーロ・リッチが来日した際、サントリーホールで同じプログラムを聴きました。当時「この瞬間に立ち会うことができて本当によかった。」と涙したコンサートでした。

そしてその時のリッチ氏と一緒にヴァイオリンを演奏していらしたのが木野雅之さんだったということを、ギトリス氏と共演する木野さんの音楽で思い出しました。遠い記憶のなかにある「感動」を音によって蘇えらされた素晴らしい瞬間でした。

 

巨匠の言葉

コンサートの途中ではトークセッションもありました。

会場からトークに参加した小学生の女の子がした質問は

「演奏しているときにはどんなことを考えていますか?」でした。その質問にギトリス氏は「あなたは演奏をするの?あなたは演奏をしているときどんなことを考えていますか?」

と聞き直しました。

女の子は「間違えないように・・・とか・・・。」

ギトリス氏はニッコリと笑って、「そうだよね、そう思うよね。でもね、間違いを恐れてはいけないよ。これまで創造された物の多くは間違いから生まれているのだよ。ホテルザッハのザッハ・トルテも間違いで生まれたんだよ。でもあんなに美味しいチョコレートケーキ。間違いを恐れてはいたら何も生まれなくなってしまう。」

1922年に生まれたギトリス氏の言葉ひとつひとつは優しく心に響きました。

そうそう、トークセッションの最後に来年も来ていただけるのかという観客の声に、ギトリス氏の答えは・・・

「それは神のみぞ知ることである。」

コンサート、トークセッションと夢のような時間〜

またイヴリー・ギトリス氏、木野雅之氏の演奏を拝聴したいと心から願っています。

 

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言葉が表現するもの〜オペラ編・言葉と演技の関係を世界の人々は知っている!〜 http://tonal-harmony.com/%e8%a8%80%e8%91%89%e3%81%8c%e8%a1%a8%e7%8f%be%e3%81%99%e3%82%8b%e3%82%82%e3%81%ae%e3%82%aa%e3%83%9a%e3%83%a9%e7%b7%a8/ Mon, 27 Apr 2015 08:36:26 +0000 http://tonal-harmony.com/?p=574 one caucasian woman  ice skater skating  in silhouette  on white

 

 

 

 

 

「forme」運営会社Tonal Harmonyの水上寿美江です。 ヴァイオリンを演奏する私が最近 “歌” を習い始めました。その歌を習うことで感じた「音楽と言葉」について少し変化球的に(笑)お話したいと思います。

「音楽と言葉」と聞いて、

まず思い浮かぶのがオペラ・・・。

舞台美術、舞台衣装、舞台照明、大道具小道具、オーケストラ、バレエ、そして主役の歌手たちと合唱。オペラが総合芸術といわれる由縁ですが、このオペラという総合芸術に「言葉」が大きな役割をもって存在していることは、あまりにも当たり前で見逃されがちです。

オペラの曲が使用される代表的舞台

「フィギアスケート」

2006年トリノオリンピックで金メダルを獲得した女子フィギュアスケートの荒川静香さんが選曲したのはプッチーニのオペラ≪トゥーランドット≫でした。

オペラ冒頭部と、カラフ王子のアリア“Nessun dorma誰も寝てはならぬ’’が、歌と合唱が省かれ、壮大な弦楽のオーケストレーションで編曲されていました。大会直前にこの曲の選曲を決断したという荒川さんは、このオリンピック大会の開会式でイタリアを代表する世界的テノール歌手ルチアーノ・パヴァロッティが偶然にもこのアリアを歌うとは知らなかったといいます。

オペラ≪トゥーランドット≫とは?

オペラ≪トゥーランドット≫は、古代中国が舞台のスケールが壮大なグランド・オペラ。絶世の美女トゥーランドット妃が、「3つの謎を示すが、それらを解く者の妃となる。失敗した者は斬首の刑に処す」と。しかし、ダッタンの王子カラフは、彼女の美しさに魅了され謎解きに挑戦します。ついに3つの謎を解決したカラフだが、妃はカラフとの結婚に難色を示します。カラフは逆に、妃が自分の名を夜明けまでに当てれば結婚を諦め、自分の命を捧げると彼女に示します。冷徹なトゥーランドット妃は民衆に向けて「夜明けまでに彼の名を示せ。示さねば民衆ともども皆殺しに処す」とし、民衆は困惑するが、カラフ王子は、第3幕で“Nessun Dorma誰も寝てはならぬ’’ を歌うのです。

 

Nessun Dorma, 誰も寝てはならぬ

(中略)

il nome mio nessun saprà!    私の名は誰も知らない

No, no, sulla tua bocca lo dirò,   しかし 光が輝く時(暁)

quando la luce splenderà!     私はあなたにそれを告げるだろう

Ed il mio bacio scioglierà               そして私の口づけは沈黙を溶かし

il silenzio che ti fa mia.                  あなたは私のものとなる。

Dilegua, o notte !               夜よ去れ!

Tramontate, stele !         星よ沈め!

All’alba vincerò         夜明けに私は勝利するであろう

Vincerò              私は勝利する!

 

トリノオリンピックを振り返って

この大会において荒川静香さんは、5つの技で最高難度レベル4を獲得、表現力の評価もトップで1位。そこに、ニコライ・モロゾフコーチからも「個性を表現しなければならない。このオリンピックでこれをやるべき」と言って薦められたという「イナ・バウアー」への挑戦がありました。

 

「イナ・バウアー」への挑戦

彼女自身、実質的に点数に加算されないこの表現法を、オリンピックに用いることに懐疑的であったといいますが、「思いをこめた滑りが人の心を打つ喜び、観客と私をひとつに繋げてくれたのが、このイナ・バウアーだった」と後に語っています。彼女がこの大会でイナ・バウアーを用いたのは、実際に演技が始まってからの2分40秒後、オペラの本編でいうと、ちょうどカラフ王子が、自らの死を顧みずトゥーランドット妃との愛を確信し、二人が結ばれることを叫び、その「愛」を取り巻く全ての障壁に打ち勝つことを宣言して歌うアリア“誰も寝てはならぬ’’ のクライマックス「Vincerò私は勝利する!」の場面でした。

 

なぜイナ・バウアーに歓喜したのか?

その理由は観客の心のなかに蘇った“ことば”=「Vincerò私は勝利する!」だったから。

ヨーロッパでオペラを見ることはとてもポピュラーです。荒川静香さんの演技のときに“ことば”がなくとも、現地でこの演技を見ていた観客は、オペラのストーリー性、カラフ王子のトゥーランドット妃に捧げる愛の勝利への誓い・・・そして心のなかで蘇る“ことば” これらの表現美が一致することで大きな感動となったのです。そのことはこの大会で初めて見られた全観客のスタンディング・オベーションが証明していると言えると思うのです。

 

 

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