音楽を手に届く世界観のひとつとして皆さまにお伝えさせて頂いています。Tonal Harmony代表の水上寿美江です。
今日は、久しぶりのコンサートレポートです。
サントリーホールにて開催された作曲家 新垣隆さんのコンサートにお邪魔しました。
新垣さん…苦手そうなおしゃべりも沢山されていて、全身から今音楽の世界で表現をすることが出来ることの喜びが溢れていました。
プログラムはもちろん全て新垣さんのオリジナルで構成、1曲、1曲、愛おしく思う素晴らしい楽曲でした。
最後に演奏した「交響曲『連祷』−Litany−」は、原爆が投下された広島、長崎、そして3.11の時に起きた福島の原発事故という人々にとって辛い、そして記憶として留め、共有すべき出来事を音楽を通じて表現されている壮大な楽曲でした。私が尊敬する河合弘之弁護士が監督・制作した2014年公開の映画「日本と原発」のテーマ曲のメロディが引用されていて、この楽曲が持つラメントが十分に表現されていました。静と動の表現の中に、希望を感じられるものの、この楽曲の本当の意味は今生きる自分自身の思いによって終焉するのだと。
考え深く、そして美しい音楽に触れる事のできた素晴らしい時間でした。